平和委員会活動内容
青年学生の活動ページ
リンクのページ

新着・予定など

◆「平和新聞」大阪版(2012年9月25日 1997号)

◆再稼動反対・関電前行動
・9月28日(金) 18:00~19:30
・関西電力前本社前
 京阪中之島線・渡辺橋すぐ

◆大阪平和委員会・平和学校②「平和な日本とアジアをめざして」

~領土・従軍慰安婦問題がよくわかる~
◆講師:千坂純 氏
 日本平和委員会事務局長 

・10月26日(金) 18:30~20:30
・たかつガーデン8F

◆主催:大阪平和委員会
(案内ビラーPDF)


2012年6月25日(月) 日本平和委員会「平和新聞」1990号 大阪版

会員目標達成まであと一歩。定期総会後早々に達成を

 大阪平和委員会は6月16日(土)、第58回定期総会を開きました。目標―会員1,300人、平和新聞1000部、平和運動100冊の達成まであと少しで迎えたため活気に満ちた総会となりました。

《新たに選出された役員》

会  長  橋本 敦
副会長    小林 徳子
副会長   近藤 正
理事長   玉垣 斉
副理事長  田口 洋二
副理事長  玉置 敏次
副理事長  西  晃
副理事長  東田 協直
事務局長  上羽 治雄
事務局次長 吉田 一江
         (敬称略)

 最初に、自ら2人の弁護士を仲間に迎えた橋本敦会長が「国政では、民自公のなれあいで消費税大増税と新基地建設がたくらまれ、大阪では橋下「維新の会」が小泉元首相をまねて関西財界向けの構造改革を推し進め、庶民いじめをしている。本会は、平和な日本と大阪をめざし大きな役割を果たそう」と挨拶しました。
 次に、元日本共産党大阪府委員長の菅生厚さんが1時間、黒田革新府政の誕生も含む「大阪における統一戦線運動の歴史」について講演しました。次に、22団体からのメッセージの紹介後、前総会後の物故者二名に黙祷をささげました。ついで事務局から「①独自の行事とHPなどの通信手段の改善を重視する②会員目標を今週中に突破し1,350名の峰をめざす」との新年度運動方針・予算案の提案がなされ、8名の仲間が討論(下面で紹介)に参加しました。方針案等の採択のあと、新理事会が選出され、田口事務局長と工藤事務局次長が退任、上羽新事務局長と吉田新事務局次長が就任の挨拶を行いました。

平和新聞拡大者の顕彰と特別決議採択、総会宣言の採択

 この後、橋本敦会長が前前総会から5名以上の仲間を、5部以上平和新聞を増やした7人を顕彰しました。
 最後に、特別決議「教育基本条例と職員基本条例の具体化と大飯原発再稼動を許さず、『ピースおおさか』の存続を求めます」及び沖縄への欠陥機オスプレイ配備に反対する「総会宣言」を採択し、「定期大会といわず今週中に3つの目標を達成し全国の仲間を励まそう」との近藤組織部長の力強い閉会挨拶で総会は終わりました。

総会発言の紹介

天王寺区の仲間
 沖縄・与那国島への「自衛隊配備反対」連帯ツアーに参加した。台湾からわずか111kmの与那国島への自衛隊配備の計画で島がニ分された状態。町民は反対が556名に対し賛成が514名と反対派の方が多いが、行政は、町長が誘致に賛成、町議会も賛成派が多数。町長は島民が1300余と少なく高校もない現状を変えられると自衛隊誘致をバラ色に描いている。自衛隊誘致に反対する運動を強化しよう。

大阪原水協の仲間 大阪では2015年4月のNPT再検討会議に向け「核兵器廃絶アピール」百万筆署名にとりくんでいる。世界大会までに10万筆の署名を集めたい。ウィーンでの原爆展に呼応した100カ所の原爆展の開催をめざしているが、36カ所で実施された。月末から始まる国民平和行進を成功させ500名の大阪代表団を組織し世界大会を成功させよう。

青年学生部の仲間 カバンにいつもきれいな入会申込書を入れ、いつでもどこでも入会の訴えができるようにしている。この一年間で組織を3倍にした。

和泉の仲間 昨年九月一四日大阪原水協岩田理事長を招いて新署名推進学習会を開催。自衛隊員募集の案内を町内の回覧版で回した問題に抗議するなどの活動を展開している。

生野の仲間 毎月、新聞発行と6・9行動と三役会議を励行している。仲間づくりの活況を知らせる「大阪平和委員会活動推進ニュース」に励まされ、東大阪を参考にして入会申込み書もつくり、6月2日に三役会議を開き、仲間になってくれそうな人の名前をあげた。分担して当たった結果、4人が会員に、三3人が読者に。ひとりでたくさんの仲間を増やす力持ちはいなくても、皆が力を合わせたら仲間づくりができるという団結力に確信がわいた。

北区の仲間 このたび新会長に就任しました。自分も戦争を知らない世代だが、長柄橋での爆死等戦争被害を風化させないため新事務局長(25歳の女性)とともに頑張りたい。

旭区の仲間 昨日も1人拡大し、この総会に臨んだ。会員数がつながりにくい会員が出てくる。そうした人たちのことも考慮して月1回平和新聞と理事会ニュースを発行、月2回会員とつながりを持つように努力してきた。この六月の大阪の総会と旭区の10月の総会が会員拡大の2つの山となる。現在の222名から250名に会員を増やして10月の総会を迎えたい。

東大阪の仲間 全体39名のうち30名の仲間を増やした。入会申込み書は常に持ち歩き、機会あるごとに渡す。平和DVD上映会を五回実施。これに来てくれた人などを仲間に迎え入れた。

(特別決議) 「橋下「大阪維新の会」の憲法破壊―民主主義と平和への兆戦―を許さない」

《はじめに》
 今、大阪で起こっている橋下徹氏を代表とする「大阪維新の会」の思想・良心の自由を奪う基本的人権の侵害は、信じ難いものであろう。
 橋下氏は弁護士である。弁護士法は、「第一条・①弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。第二条・弁護士は常に深い教養の保持と高い品性の陶やに努め、法令及び法律事務に精通しなければならない。」とある。
 基本的人権を奪い、しばしば品性を疑うような言動を吐く氏に弁護士の資格はあるのか。タレントならば何を言っても何をしても許されるのか。このような人物を持ち上げるマスコミはどうなっているのか。
 大阪維新の会は「維新塾」を立ち上げ「船中八策」なるものを打ち出して国政に乗り出そうとしている。
 大阪の良識はもちろん黙っていない。労働組合や民主団体が共闘を組み、広く個人の賛同も得ながら反撃に立ち上がっている。私たち大阪平和委員会もその一端を担い、また独自にも取り組んでいる。
 私は平和運動を担う一人として、私の力の及ぶ範囲において、橋下「大阪維新の会」の看過できない言動や政策と、彼らの本質や役割、これを打ち破る展望について考え、憲法が生かされ平和で民主的な日本・大阪をつくるための決意を新たにするものである。この小論では、大阪平和委員会が独自に取り組んだことも含めて述べることにしたい。 

《1、橋下「大阪維新の会」の登場》
 「行列のできる相談所」で抜群の知名度の弁護士・橋下徹氏が2008年1月、自民推薦・公明支持で、38歳の若さで大阪府知事選挙に当選。「収入の範囲内での予算執行」をかかげ、福祉、教育、文化、平和のための予算等を大幅に削り、一方で、府庁舎を大阪湾の埋立地に建っているWTCビル(ワールド・トレード・センタービルディング)へ移転することに固執した。
 しかし2011年3月、東日本大震災が起こり、危険性を専門家から指摘され頓挫。この府庁舎の移転問題で揺れている時、自民党府議団が割れ、「自民党維新の会」(松井一郎現府知事等)ができ、やがて橋下氏が加わって「大阪維新の会」が結成(2010年4月22日)された。
 2011年4月の大阪府議会議員選挙で「大阪維新の会」が過半数を獲得。同日行なわれた大阪市議会議員選挙では第一党となる。
 早速、府議会ではまともな議論もないまま府議会議員定数の2割削減と「日の丸・君が代」起立斉唱強制条例を賛成多数で強行した。
 2011年11月、4年の知事職を中途で投げ出し(3年7ヶ月)大阪市長選挙に出馬、「ONE大阪」(大阪府・大阪市を解体して「大阪都」にする)を掲げ、徹底的な大阪市役所攻撃で人気を集め市長に当選。
 早速、同日選挙で大阪府知事に当選した松井一郎氏らと「府市統合本部」を府議会・市議会の上につくり、「最高意志決定機関」とするとともに独裁ぶりを発揮。常軌を逸した「教育・職員基本条例」、「君が代」起立斉唱の強制、「思想調査」、「九条冒涜」(ツイッターで)等留まるところを知らない。
 一方、「明治以来の統治機構を変える」と息巻き、「船中八策」とやらを打ち出して国民の耳目を集め、橋下「維新塾」には3000人を越える申し込みがあったという。(3326人「朝日」2012年3月24日付)
 いよいよ国政に乗り出そうとしている。当座は「大阪都」にするための地方自治法の改定。やがて「関西州」へと財界の求める広域「自治体」を狙っている。
 これだけのことを短期間にスピーディーに精力的に進め、そのために過激な発言を繰り返し、マスコミの応援もあって人気を集め、世論調査では高い支持を得ている。(つづく)