一 秘密保護法案のねらい
憲法9条の改憲をねらう安倍内閣は、その改憲に先立って、集団的自衛権は認められないとした従来の政府見解を覆してこれを認めるとともに、さらに重大な戦争への道を開く危険な悪法を制定しようとしている。
それは、「戦争国家の司令塔づくり」と言うべき「国家安全保障会議設置法案」と、これと一体のものとして、国民の知る権利を奪う「秘密保護法案」である。
それは、今日の対米従属の日米安保体制の下で日本がアメリカの目下の同盟軍として海外でも戦争する国となることである。
このような戦争への道をすすめる法案をわれわれ平和委員会は断じて許すことはできない。
この秘密保護法案は、数十万件と予想されている防衛・外交・スパイとテロ活動に関する膨大な情報や資料について、所管大臣と所轄庁の責任者が「特定秘密」と指定したものは、これの開示・取材などを一切許さないとするもので、報道の自由も国民の知る権利も奪うものである。
われわれは、戦前「軍機保護法」などによる、まさに暗黒の政治の下で悲惨な戦争にかりたてられた痛苦の教訓の下で、国民の知る権利を重大な人権とする日本国憲法を制定したことを忘れてはならない。
二 国民の目・耳・口をふさいで「戦争する国」への道をいそぐ暴挙
何が秘密とされるのか、それは国民には全く知らされず、所管大臣らが一方的に秘密指定すれば、特定秘密とされる。しかも、主権者たる国民を代表する国権の最高機関たる国会も秘密会でないと論議できず、しかも、その秘密会で特定秘密の内容が広く国民に明らかにされることはない。他方、外交・防衛に関する重大情報を取材しようとすれば、国会議員も、マスコミも、秘密事項を漏らしたとか、不当に開示を企て、それを煽動した罪で、最高は十年もの懲役刑に処せられる恐れがある。それはまさに、戦前の暗黒政治を再来させ、戦争する国への道であり、絶対に許せない悪法である。
三 われわれ平和委員会は断固廃案を目指して反対運動の先頭に立とう
今、この秘密保護法の不当性が明らかになるにつれ、これに反対する国民世論も大きく前進している。
毎日新聞の調査(11月9日、10日)でも「反対」は59%、「今の国会にこだわらず、慎重に審議すべき」は75%にもなっている。この国民の声こそ、まさに平和と憲法をまもる正論であり、この国民の声をさらに大きく高めて、一部野党の法案修正なども許さず、何としても絶対に廃案にしなければならない。それが今、平和と国民の権利をまもる差し迫った最大のたたかいである。
われわれ平和委員会は、この国民的たたかいの先頭に立って奮闘しよう。
日本平和大会は、11月15日(金)~17日(日)全国から1200人が参加し山口県岩国市内を中心に実施されました。大阪からは青年学生5人を含む10団体34人(ここ数年で最高)が参加。開会集会とシンポ②では奥村常任理事が八尾へのオスプレイ訓練受入れを許さない取り組みについて報告しました。
沖縄、東京に次ぎ3回目の大会参加。今回は祝島が目的だったが20名枠しかなくキャンセル待ち。直前まで微熱が長引き、大会もキャンセルか・・・と心配したが、思いが通じたのか見学の許可もでて、空き時間に三大奇橋の錦帯橋まで行ってきた。
1日目の基地見学 では、愛宕山を削って埋め立てた広大な、沖縄に次ぐ日本2番目の基地を見学した。多機能を持つ米軍電子戦機プラウアーが爆音を立てて飛び、日の丸マークの自衛隊機が飛ぶのも見た。基地の廻りは米軍相手の英語の店。弾薬庫を移動させて作った池で鳥が遊ぶ光景も異様だ。基地のそばには収穫を待つ特産のレンコン畑がずっと広がっている。確かにレンコンの天ぷらは実にサクサク、モチモチして美味しかった。愛宕山では、思いやり予算を使って、住宅建設だと住民を騙して買収し、焼却場も煙が邪魔、神社までも移動させたらしい。周辺住民も「愛宕山を守る会」をつくって、黄色の幟を立てて運動を続けておられた。
開会集会 では 、大阪から八尾のオスプレイ訓練反対の取り組み報告があり、全国各地でも運動が広がっていることが分かった。
2日目 は、中国電力の火力発電所をバックに、祝島に高速艇で出発。1時間の船旅は晴天に凪で、後ろのデッキでさわやかな風に吹かれながら、瀬戸内の島々や紅葉に大満足。途中から乗船の青年3人組と仲良くなり、「原発予定地はあそこ」と教えられ、青年に腕を支えてもらって撮影ができた。祝島では、「原発反対」の看板と猫がアチコチ豊かな表情で迎えてくれた。びわの葉の天日干し、冬の暴風に備えての石垣囲い、一人しか通れない程の狭い階段や坂道の島。高台から原発予定地が見える。だからこそ海を汚すなと島民の9割が原発反対で、漁も農業もしながら、月曜デモが続いているのだと。帰りは、夕焼けで空や海が輝き、満月に一番星が光り、本当に豊かな自然にも触れた見学だった。
3日目の閉会集会 では、各地の基地反対運動の取り組み報告が工夫されていたのと、高江の伊佐真次さんのサックス演奏が印象的だった。
昨年の平和大会の交流会で、西淀川平和委員会の再建を公言したが、〝放射線を浴びたX年後″の自主上映、福島支援活動、原水禁世界大会等にも取り組み、
いよいよ12月12日(木) に再建することとなった。会員一人ひとりが自らの思いで平和活動に取り組み、青年にバトンタッチをしていきたいと思っている。
関西共同印刷所を皮切りに3基礎組織で総会が開かれました。
関西共同印刷所 10月22日(火)夜、若者を含め13人参加で第2回総会。
第1部は近藤正大阪平和委副会長が「憲法と平和委員会」をテーマに講演しました。
第2部は軽食をとりながら、メッセージ紹介、年間の活動、3倍化した会員拡大、財政報告がおこなわれ、それをうけて全員が講演の感想、年間の活動や平和について語りあいました。
「小6の息子が戦争で徴兵されたら、イヤやから平和の活動をしていきたい」
「首相や橋下市長など改憲派を止めるために活動したい」
などの発言がありました。
その後、現役員体制の継続を拍手で承認。今後の活動として、会員拡大を進めようとの提起がされました。
旭 区 11月10日(日)午前、52人の出席で開催。
近藤正代表の挨拶、上羽大阪平和委事務局長の情勢報告、芦田副会長による活動報告と方針案の提案、決算と予算案の提案、会計監査報告、役員体制の提案が行われ、質疑・採択のあと昼食をとりながら全員が一言発言をしました。なお、「秘密保護法」反対決議もあげました。
八 尾11月12日(火)夜、23人の出席で第14回定期総会。丸山会長と上羽大阪平和委事務局長の挨拶のあと、DVD「危険なオスプレイ」を視聴。次いで、谷澤八尾市議が沖縄基地闘争全国交流集会への参加報告を行いました。次に奥村事務局長の議案提案を受けてほぼ全員が次のような主旨での発言・討議をおこないました。
「配達集金に携わる会員を増やし負担軽減する必要がある」
「大阪で三番目の組織にふさわしい文化行事など様々な取り組みをしていこう」
11月10日(日)、関目学園福
祉まつりの一環として「原発ゼロをめざして『平和のひろば』―今こそ核兵器をなくし平和憲法を守ろう」が開催されました。
「ひろば」の担当は関目学園平和委員会や地域などでつくる実行委員会。「ひろば」には子どもたちにもわかるように、やさしい説明を加えた「憲法…今、人権は?生活は?」「これでも原発を動かし続けるのか?」「原発と核兵器」などの展示パネルが並び、日本被団協の原爆パネルも展示されていました。
遊びのコーナーでは、子どもたちが憲法パズルや平和短冊に熱中し、平和絵本の部屋では「はだしのゲン」などを読みふけっていました。
6月から準備してきたとあってとてもいい企画でした。
10月19日から中央安保主催の沖縄基地闘争全国交流集会に参加しました。
一日目の集会では「オスプレイ来るな!八尾連絡会」事務局長の奥村さんが報告をしました。
二日目、「やんばる行動」ではオスプレイの発着場(直径75m)を6ヶ所作ろうとしている高江で「ヘリパッドいらない住民の会」の代表の説明を聞き、国が私たちの税金を使って住民を敵視し告訴(スラップ訴訟)しており許せないと思いました。
次の辺野古では「ヘリ基地建設阻止協議会」(命を守る会)の代表の説明を聞き、平和丸に10名ずつ分乗し広い埋め立て予定海面を廻りましたが、水中眼鏡(箱型)のすぐ下にジュゴンの餌の海草やサンゴが見え、人が立てる位の浅い海だと分かりビックリ。これでは簡単に埋められてしまう、その中での粘り強いたたかいに感動しました。
夜の交流会で稲嶺名護市長が「基地建設拒否で国の補助金が全額カットされたが、住民の方と知恵を出し合い予算を増やしてきた」ことを報告され、このような市政こそが大事と思いました。
三日目、普天間基地で駐機しているオスプレイを金網越しに見学。同じく駐機中の単発のヘリコプターの羽を回す音から、オスプレイの轟音のすごさが想像できました。
初めてこれら沖縄のたたかいの現場を訪ね、大変励まされ、来年1月19日投票の名護市長選挙は一地方自治体の選挙ではあるが、米軍やそれに言いなりになっている国とのたたかいであり、どうしても稲嶺市長を当選させなければならないという思いを強くして帰阪しました。
青年学生部は11月24日(日)大前治弁護士を招いて「特定秘密保護法案」の危険性について13人で学習しました。