ハルモニと温かな交流のひととき(1月31日)
戦争法の廃止へ 平和友好連絡会始動
《今月の言葉》
宜野湾市長選惜敗
京都市長選挙も支援(2月4日)
大阪市議会開会日行動(2月16日)
訃報《田中薫常任理事が逝去》
ドキュメンタリー映画「ザ・思いやり」大阪市内上映会案内(3月21日)
韓国の「ナヌム」の家からハルモニを迎え「交流と学習のつどい」が1月31日大阪市内で開かれました。大阪平和委員会女性委員会と日本コリア協会・大阪の共催。会場には淡路島や奈良からの参加もあり定員オーバーの134人が集まりました。
司会の片方真佐子副会長による開会宣言後、小林徳子会長がハルモニたちに歓迎の意を込め挨拶。
次に寺沢勝子弁護士が、旧日本軍「慰安婦」制度、安倍首相らの河野官房長官談話への攻撃、昨年12月28日の日韓合意の本質について解説・批判し、「日本政府の責任を明確にし、真摯な謝罪表明と適切な補償を含む解決をめざし、被害女性への中傷や問題を否定する試みを止めるよう求める」(2014・8・29国連人種差別撤廃委員会の最終見解)必要があると講演しました。
続いて、伊倉かゑ子日本コリア協会・大阪理事が、昨年「ナヌム」の家を訪問しハルモニと交流した経験を報告しました。
そして、大きな拍手に迎えられハルモニたちが登場。最初に、安信権(アン・シンゴン)「ナヌム」の家所長が挨拶。所長は、「ナヌム」の家は旧日本軍による性奴隷被害者が共同生活を送っているところと説明し、昨年末の日韓合意は被害者への安倍首相直々の謝罪が伴わないものだと批判しました。次に李玉善(イ・オクソン)ハルモニが、過酷な運命から逃れようとした時に受けた銃剣による腕の傷を見せながら、14歳で連行され旧日本軍「慰安婦」(この表現は許せないとオクソンさんは語気荒く言いました)にされた壮絶な人生を語りました。
この後、体調のすぐれなかった姜日出(カン・イルチュル)ハルモニも加わり、アコーディオンとギター演奏で「イムジン河」や「アリラン」を皆で合唱しました。歌で元気が出た姜ハルモニは「夕焼け小焼け」を歌いだし、それにつられて全員合唱するサプライズもありました。
最後に日本コリア協会・大阪の飯田光徳理事長が閉会の挨拶をしました。
会場では、中高生がコーナーを設けコーヒーを販売するとともに多額のカンパを集めました。
《感想文の紹介》
(寺沢弁護士の講演について)
「歴史がよくわかってとても勉強になりました。『日韓合意』は問題であることよくわかりました」
(ハルモニの証言について)
「イ・オクソンさんの心からの証言、本当にありがとうございました。このお話を必ず生徒たちに伝えたいと思います」
(伊倉さんの交流報告について)
「私も韓国に学習旅行したくなりました」
(楽器演奏について)
「手作り感があってよかったです」
◆たこ焼きパーティ
なお、つどいの後、大阪平和委事務所で翌日帰国するハルモニたちを囲み30人で「たこ焼きパーティ」を開催。2人のハルモニには清水節子大阪平和委常任理事らが点てたお茶と和菓子も味わってもらいました。
平和友好大阪連絡会(大阪平和委員会など10団体で構成)は、「戦争法の廃止を求める統一署名」宣伝行動を2月15日正午から近鉄上本町駅頭で実施。
上羽事務局長と岩田大阪原水協理事長、大島大阪平和遺族会代表はハンドマイクで「2000万統一署名を成功させ、戦争法と憲法改悪を止めよう」「戦争法を止め、戦没者遺児を再び出さないようにしよう」と訴え、他の参加者は道行く人たちに連絡会が独自作成した「あなたの署名が戦争法を止める」という内容のカラービラ(畑田重夫日本平和委員会代表理事が絶賛)を渡しながら署名への協力をお願いしました。
風が強くて寒い中でしたが、参加者が5団体22人(中央区の一人含む)と多かったこともあり、短時間のうちに45筆の署名が寄せられました。
《天王寺レッドアクション(2月2日)》
天王寺レッドアクションは、2月2日桃谷NTT病院前で7人で2000万統一署名宣伝行動を実施しました。病院帰りの人が多く、一旦通り過ぎてまた戻って署名するなど2人に1人が協力してくれる反応のよさ。ひとりで24筆集める猛者も出て全体で42筆集まりました。
今月の言葉―
「紛争の火種を温存」 |
1月24日投票の宜野湾市長選挙で、「オール沖縄」の志村恵一郎候補は、得票数2万1811票を獲得しましたが、勝利することはできませんでした。
大阪平和委はカンパを集め、10人以上の現地支援者を宜野湾市内におかれた沖縄統一連事務所に派遣しました。現地支援者たちは、連日の冷たい風雨の中、この事務所を拠点に、一番ハードだといわれているハンドマイク宣伝や対話活動に終日取り組みました。現地での反応の良さからすると5857票差(前回は900票差)で志村さんが敗北したのは大きなショックでした。
一部では、現職の強み、志村候補の出馬の遅れ、辺野古移設の争点かくしなどが、今回の敗因としてあげられていますが、即断は避けじっくり総括をしていく必要がありそうです。
2月4日、平和友好大阪連絡会は、京都市長選本田久美子候補の支援のため京都入りしました。4団体8人は、西院のラボールでの意思統一の後、四条烏丸に移動し、本田候補押し上げのためビラ配布とコールをしました。その後、小池晃日本共産党副委員長を主弁士とした街頭演説会に聴衆として参加。
大阪平和委からは近藤理事長と事務局長の2人が参加するとともに、京都連絡会にカンパを渡しました。
本田候補の得票は、12万9千票余(得票率32・4%)。
大阪市議会開会日の2月16日大阪市対策連絡会議等の呼びかけでランチタイム集会が行われました。市役所前の広場での集会では尾上日本共産党大阪市議が「今議会は民営化や統合議案が争点。市民のくらしと安全、福祉と教育を守るため議会で奮闘する」と決意を表明。次に各団体からの発言の後、140人の参加者は、「カジノとリニアはいらん」「地下鉄の民営化もいらん」「都市格を下げる『副首都』反対」などとコールしながら大阪市役所の周りをデモ行進しました。大阪平和委の事務局からも1人参加しました。
田中薫常任理事が逝去 |