各地で戦争展盛況
原水爆禁止世界大会に参加して
《今月の言葉》
「たこピー」主催「被爆体験を聞く会」(7/24)
平和大会実行委員会結成
沖縄連帯行動
天王寺戦争展では7月29~31日「ピースおおさか」から借り出した大阪空襲や原爆写真パネルが展示され、映画「二十四の瞳」などが上映されました。30日には上羽大阪平和委事務局長が30人を前に「戦争法を考える」と題して報告しました。
また8月1日には小田禮五郎三光神社宮司のガイドで三光神社内の戦跡めぐりを京都からの参加も含め18人で行いました。
参加者は戦争の傷跡を保存し「戦争は絶対にあかん」と語る81歳の宮司さんの平和への姿勢に圧倒されました。
◆東大阪戦争展(7月30日~31日)
東大阪戦争展は7月30、31日ユトリート東大阪で開催。
実行委員長挨拶、お母さんたちによる戦争体験朗読のオープニング、映画「X年後Ⅱ」上映、フリージャーナリスト・西谷文和さんの「戦争のリアルと安保法制の問題」の講演や参加各団体の展示などに500人が参加。
平和委員会は主に、第1回国民平和行進の映像記録や報道ステーションのワイマール憲法の教訓、日本のシンドラーといわれた外交官杉原千畝を解説した作品を上映。
「ワイマール憲法の教訓」では今日の「安倍暴走政治と重なっている」「緊急事態条項は危険や」などの感想が出ました。見学した中学三年生3人グループに憲法について聞くと「ちらっと習ったかなぁ」という返答。核兵器を廃絶し改憲を許さないためにも国民的憲法議論を一層進めなければと感じています。
(佐藤照見・東大阪事務局長)
◆八尾戦争展(8月6日~7日)
8月6、7日34回目の「やお平和のための戦争展」を開催。
平和委員会は今回「思いやり予算」を取り上げました。「事前学習」と展示に今年の日本平和大会の学習パンフレットを大活用しました。またヘリパッド工事で緊迫している沖縄の「高江のことを取り上げて」との要請もあり、「高江コーナー」を作り展示しました。見学者に少しでも高江の現状を知ってもらいたいと説明をし、政府や沖縄防衛局の異常な対応に対し「怒りを共有」できました。
京丹後Xバンドレーダー米軍基地撤去運動をしている永井友昭さんに記念講演をしていただき、生々しい闘いぶりを聞きました。この講演後に11月八尾から現地に行くツアーの訴えをしたらすぐ3人が申し込むという反響の良さに驚くとともに、これは絶対に成功させなければとの思いを強くしました。
(奧村正憲・八尾事務局長)
西淀から42名のバスツアーで参加しました。車中で、私は、1954年3月のビキニ環礁での水爆実験と汚染マグロのこと、検査をくぐり抜けて食卓に上った富田林での大阪民医連の医師たちによる健康調査の取り組みを紹介しました。「ビキニの海は忘れない」や「母と暮らせば」のDVD観賞などバスツアーならこその学習もしました。
今年は、海外参加者も多くその発言にも幅広い運動の広がりを感じました。
分科会は、「非核平和のアジアと日本の役割」に参加し、平和運動の中で「核抑止論」をしっかり考えること、アメリカが日本を守ってくれるという幻想も打ち破らないといけない課題だと思いました。分科会から平和資料館に帰る道すがら、中高生たちが暑い中で「核廃絶!ヒロシマ・中高生による署名キャンペーン」をしている姿に希望を感じました。
民医連の夜の交流会に参加して、久しぶりに故郷に帰ったような気がしました。韓国代表団の青年たちがあちこちのテーブルに分かれて日本の青年と交流する姿も頼もしかったです。
閉会総会の、佐々木禎子さんの甥で被爆2世の佐々木祐滋さんの「INORI」と被爆3世のメティスさんとのコラボには涙が出ました。スペインの方の「アメリカの核開発や保管費用が30年で1兆ドルかかる、その3分の2を銀行が出していて、日本では三菱UFJや三井住友FG。預金をやめよう」には、目からウロコでした。
ハードでしたが大満足な3日間を過ごせました。
7月24日高校生平和サークル「たこピー」主催「被爆体験を聞く会」が8月の原水爆禁止世界大会のプレ企画として大阪平和委事務所で開催されました。
広島で4歳時に被爆した山川美英さんは、「被爆したときは母親も私も気を失っていたが、母親は熱線で焼けただれた背中に自分を負って逃げてくれた。自分は中学生になって被爆したことを知った。自分と母親のような被爆者はもう出したくないので核兵器を早くなくしたい」と語りました。
もう一人の広島での被爆者・松山五郎さんも証言をし「被爆者が呼びかけた新国際署名」を高校生も頑張って集めてほしいと訴えました。参加した高校生たちは「もっと多くの人たちに被爆体験を聞いてほしい」と感想を述べました。
今月の言葉―
「しあわせは感情の総量だ」 |
8月8日大阪平和委員会、大阪原水協、大阪安保の3団体は「日本平和大会イン三沢」の成功に向けて第1回実行委員会を開催しました。
最初に三沢米軍基地がどんなところかをつかむため日本平和大会学習パンフ「なくそう!戦争法」の16、17頁を読み合わせしました。次に大阪からの左記の参加要項と参加目標40人を確認。最後に参加を広げるため8月30日に3団体合同で労組・団体を訪問し参加要請を行うことを決定しました。
大阪平和委員会と天王寺平和委員会は7月15日、近鉄上本町駅頭で「沖縄連帯宣伝行動」を6人で実施しました。
上羽事務局長が、日本平和委員会作成の辺野古新基地反対を訴えるビラを掲げ「『オール沖縄』の伊波洋一参院選沖縄選挙区候補が圧勝した。県議選につづき辺野古新基地建設反対の民意が示された。アベ政権は辺野古基地建設を断念すべきだ」とマイクで訴えました。「辺野古新基地工事の中止と普天間基地の無条件撤去を求める」署名が計10筆集まりました。
沖縄の民意が示された7月10日の参議院選の翌日、安倍政権は米軍北部訓練場のオスプレイパッド建設を強行すると発表。
22日、通称N1ゲート前の「座り込みテント」を防衛局が強制撤去。それも全国から派遣された500名の機動隊の違法不当な警備に守られて。更に防衛局は、工事用車両を通すために、国有林を林野庁の許可を得ず伐採。もはやなりふり構わぬ無法ぶりに、驚くよりも呆れます。品位は全くありません。
米軍北部訓練場は1996年SACO(沖縄に関する日米特別行動委員会)合意により「県民の負担軽減のため、北部訓練場の半分を返還する」ことになり、その交換条件としてヘリパッド(着陸帯)建設や上陸訓練の提供水域が決まりました。しかしヘリパッドはオスプレイ用であることが判明。住民は2度の村議会決議で反対を表明。
2007年から工事用ゲート前の座り込みを開始したのです。毎日24時間体制で監視活動を続けてきました。この9年間のたたかいを思うと頭が下がります。「辺野古」のことは知っているが「高江」のことは知らない。安倍の暴走が国民に「高江」の名を知らしめました。まるで欠陥機オスプレイ訓練を通して「県民の負担軽減ではなく米軍基地の機能強化」であることを浮き彫りにしたように。しかしまだまだ国民には沖縄の現状が知らされていません。
8月5日の「県民会議オスプレイパッド建設阻止高江現地実行委員会」主催の抗議集会には、普段は人ひとり通らないN1裏の座り込み現場に、全国から1000名以上の人が参加。ネット上で知った情報を頼りに、特に若い男女が自主的に応援に来ていました。心強い限りです。
沖縄が本土の犠牲になりしわ寄せを受けるいわれは何にもないのです。この地域は、国際自然保護連合(IUCN)がイチオシの生物多様性の宝庫。世界自然遺産候補の土地です。何故人類の誇るべき地域を、戦争のための基地にまでして米軍に貢献する必要があるのでしょうか。
安倍政権の姑息で強権的なアメリカ言いなり政治を止め、日本国憲法の平和主義に則った政治を回復するため、沖縄の現状を全国に発信する努力を続けましょう。高江に行こう!
品のない政治に体調を崩します。
回文「手腫(は)れ気あきれ果て」