増勢で迎えた全国大会
(6月11~2日 神奈川県相模原)
ついに吹田平和委員会結成(5月20日)
《今月の言葉》
「答えは、誰にもわからない」
沖縄県議選で翁長与党大勝(6月5日)
遺体遺棄事件に怒りの抗議行動(5月20日)
平和ワイン会開催(6月3日)
オール沖縄旋風よ!さらに大きく強く吹け
日本平和委員会第66回定期全国大会が6月11~12日神奈川県相模原市の麻布大学構内でひらかれ、大阪からは旭、西淀川、天王寺、住之江各区、東大阪、八尾、関西共同印刷所、青年学生部から10人が参加しました。
開会総会では今大会で退任する畑田重夫代表理事氏が、「戦争する国へと突き進む安倍政権の暴走に対して、憲法の平和主義に依拠する市民たちの後押しで野党の選挙共闘が前進。この勢いで参議院選に勝利し戦争法を廃止し改憲を阻止しよう」と挨拶しました。次に畑野君枝日本共産党衆議院議員が「神奈川は沖縄に次ぐ基地県。うるま市の女性強姦・遺体遺棄事件は人ごととは思えない。基地をなくすために頑張る」と歓迎挨拶。その後千坂事務局長が「会員読者3部門とも前進で大会を迎えられた」と全国の奮闘に感謝した後2015年度総括と16年運動方針案を提案。続いて上羽日本平和委員会財政委員会責任者が15年度決算報告と16年度予算提案を行いました。
表彰の一覧
[仲間づくり・都道府県表彰] |
いよいよ大会討論。中村西淀川事務局長が、毎月デモコースを変え戦争法廃止をアピールするなか、区民9万人の西淀川で戦争法廃止署名を3万筆集約したこと、その中で平和委員会が力を発揮したことが区民の信頼を得ることになり所属会員数を再建総会時15名より3桁まで増やしたことを報告。鈴木組織委員長が、大阪として初合宿を実施し大会目標達成に向け意思統一を行い、会員目標1500人を達成したと発言。岩本悟青年協議長が、9月中旬に実施する「ピースエッグイン信太山」を成功させる決意を述べました。
2日目は分科会のあと閉会総会が開かれ方針・予算・役員案が承認されました。仲間づくりと機関紙コンクールの結果発表が行われ、全国の仲間づくりをけん引した大阪だけに多くの表彰を受けました。
また、大阪は10人以上増やした全国の会員23人のうち9人と30%以上を占めました。
5月20日夜吹田平和委員会の結成総会が20人で開かれました。司会は準備委員氷高てる子さん。
1部ではDVD「裂かれる海」を鑑賞しました。
2部は結成総会。最初に永松さんが「2014年9月に高作正博関西大学法学部教授に集団的自衛権問題について講演をしてもらった(参加者30人余)。15年12月に映画「ザ・思いやり」(リラン・バクレー監督)上映会を開催(参加者100人余)、4月に再び高作教授に戦争法の危険性について講演してもらった後、準備会を発足。今日にいたった」と総会までの経過報告。
次に大阪平和委員会より橋本敦名誉会長(吹田市内在住)と近藤正理事長が挨拶した後、上羽事務局長が平和委員会の運動と役割について紹介。
ついで永松さんが活動方針―憲法9条を守り戦争に反対する、米軍新基地建設など基地強化に反対する、核兵器廃絶・原発ゼロに向け6・9行動に取り組む、仲間(会員・新聞読者)、特に若い仲間を増やす―と役員4人(岸田宗春、氷高てる子、永松 玲、青年・長谷川裕介各氏)を提案。承認されました。
最後に、参加者全員でテーブルを囲んで平和への思いについて歓談。
先月の準備会結成学習会に参加した関係で案内状が届きこの総会に参加した女性が一人入会。吹田は、大阪で19番目の地域基礎組織として船出しました。
6月6日沖縄県議選が投開票を迎え、翁長知事を支持する与党が大勝しました。
大阪からは上羽事務局長が告示日前日沖縄入りし、平和委員会の会員である比嘉みずき共産党候補事務所を訪問して激励するとともに、沖縄県統一連の事務所を拠点に気温30度を超える炎天下、翁長知事与党の前進の意義を訴えるビラを2日間にわたり配布し与党勝利に向け奮闘。
また同事務局長は沖縄入り直後、大久保沖縄県平和委員会事務局長の案内で米軍属による女性遺体遺棄現場(写真)を訪れ合掌・慰霊しました。
5月26日大阪安保の呼びかけで沖縄県で米軍属が20歳の女性を襲い、死体を遺棄した事件に対して米国大阪総領事館前で抗議行動が行われました。
この行動には71人が参加。大阪平和委員会からも近藤正理事長ら多数が参加しました。
大阪平和委員会は、5月20日付で「元海兵隊員による『女性遺体遺棄』事件に抗議し、米軍基地の全面撤去を求めます」という抗議文を安倍首相、記者だ外務大臣、中谷防衛大臣にファックスで送付しました。
◆平和ワイン会と間違え入会?
6月3日、平和委員会ミナミ(浪速区・保険医協会を中心とした職域平和委員会)は「平和ワイン会」を開催しました。
20代、30代など12人が参加。開催のきっかけは、メーデー集会後の交流会。平和委員会へ入りませんかとよびかけたところ、「ワイン会」と聞き間違えて会員に。その後、「飲み会いつやるの?」と聞いてきたことで誤解が発覚しました。がワイン会をやってみると、「平和でなきゃ飲み会もできないしね」との声があがり、「もともと平和ってラテン語で休戦協定という意味らしいよ」など豆知識の披露や、原水禁世界大会へ毎年自主的に参加している青年から「現地で偶然に人とあって交流できたりするのがいいですね」、「広島ではお好み焼き6軒ハシゴとかもやたわ」などの紹介もありました。
当日は道頓堀川沿いのイタリアンバルで行ないましたが、会員から上質ワインの差し入れもあり、楽しい交流となりました。道頓堀川を下るクルーズを見ながら「次は船でワイン会もいいね」などのリクエストも。アンケートでも飲み会の希望が多かったので、今後も定例化しながら、平和行進への参加やプチ学習会など気軽な企画でさらに仲間を増やしたいと思っています。
(平和委員会ミナミ・片方真佐子)
6月5日投票の沖縄県議選は、翁長県政を支える「オール沖縄」の与党が、現有議席を4議席増やし27議席と躍進。。野党の自民党は、議席増を狙い19人が立候補しましたが、14議席にとどまり、公明党も4議席確保が精一杯で退潮は否めません。
選挙前に発生した元米軍の女性死体遺棄事件や投票日前日の米軍女性の飲酒運転事故など、基地あるが故の事件、事故への憤怒は留まることがありませんでした。結果として、辺野古への新基地建設反対を貫き、民意をぶれずに丁寧に組み上げてきた翁長県政が高く評価され、信任を得ることになりました。
共産党は5議席から6議席へと与党第1党に躍進しました。
私は選挙期間中、那覇・南部離島選挙区の「比嘉みずき候補」の事務所へ応援に行きましたが、5月7日に開かれた彼の決起集会に参加して、彼をぜひとも当選させなければと、その意を強くしたのです。
会場には、翁長知事をはじめ多数の支援者が彼を推薦する中で、最後に登壇した応援弁士が、前日どうしてもみずき候補の応援弁士になりたいと頼み込み、今日ここへ来たと話を切り出したのです。
この人は知的障害者を持つ父親で、自分はこれまで那覇市に知的障害者の「特別支援学校」が無いため、近隣市の施設を利用せざるを得ず、日常何かと不便なため、是非造ってほしい旨を何年も前から、各党の県会議員に陳情してきたが、一向に実現しないので、前回の「補欠選挙」で当選したみずきさんにも、内心は期待せずに陳情をしてみた。会った第一印象は、正直言って若い(41歳)し、童顔で頼りなく見えた。しかし自分の話を真剣に聞いてくれ、理解できないところについては、分かるまで質問して理解しようと努めてくれた。それは彼の県議会での質問時に見事に結実されていた。県議会などテレビで一瞥するだけだった自分が、初めて傍聴席まで足を運んだのは、みずきさんの真摯な議員としての姿勢だった。そして彼の奮闘で、那覇市にもやっと「特別支援学校」ができた。みずきさんの熱意がなければ実現できなかった、という内容だった。
会場は予想を超える300人以上の人が来ていた。弁士の熱弁に誰もが声援と暖かい拍手で応えた。静かな感動が会場を包んだ。最後に登壇したみずき候補は確かに小柄で童顔。しかし満面の笑顔を見せ、よく通る声で喋りだした。わかりやすい言葉。偉そぶるところがない。話にメリハリがある。共産党の主張しているところがきっちり入っている。原稿を持たずにしゃべっている。堂々たる話しぶり。すごい!県民の苦難軽減に奮闘し、当選した県議の中で一番若く、当確者発表が共産党の中で一番早く、大票田の那覇・南部離島区の中でトップ当選。
見事ではないか! 闘いは人を育む。あとに続け若者よ!
(福山功勝(のりかつ)さんは名護市在住の大阪平和委員会会員)